本研究の目的は、森林に関するインストラクター活動の現状を把握することである。そのために以下4点にわたって調査を行なった。 1)南九州地域の森林におけるレクリエーション利用の現状について調査した。 その結果、 ・宮崎県綾町において、森林を利用したレクリエーションは地域振興に大きな役割を果たしている。 ・南九州地域において、森林のレクリエーション施設の配置や利用動向を分析した。 ・屋久島において、森林のレクリエーション利用は増加している中で、森林の維持と利用との調整が必要であることが明らかになった。 2)自然インストラクター制度の現状を調査した。自然インストラクターの活動は、制度面において様々なものがあることがわかった。 3)森林インストラクターの組織の役割について検討した。各地域にインストラクターの組織が結成され、インストラクター活動を援助している。 4)屋久島や京都におけるプロのインストラクター活動について事例分析した。山村において、解説活動は重要な所得源になる可能性があることが明らかになった。
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