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1996 年度 実績報告書

精神分裂病に於ける薬物反応性に関する免疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671069
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

秋山 一文  岡山大学, 医学部・付属病院, 講師 (40150990)

キーワード精神分裂病 / 抗精神病薬 / 免疫 / 可溶性インターロイキン2受容体
研究概要

平成7年度に於て岡山大学医学部倫理委員会で承認され、平成8年度は症例数を増やし研究を行った。初発未投薬及び断薬によって再発した精神分裂病患者(性別を問わず、年齢18-60歳)を対象にして常用量の範囲内で抗精神病薬投与開始前1回、投与開始から1週間後、4週間後、8週間後の計4回にわたって症状評価と採血を行い、血清中の各種免疫学的指標(インターロイキン1、インターロイキン2、可溶性インターロイキン2受容体、インターロイキン6)及びホモバニリン酸を測定する。患者群と年齢・性別比を一致させた健常対照群をも対象にして1回の採血から同様の測定を行う。今回、精神分裂病患者10例、健常対照者14例について血清中のインターロイキン-2可溶性受容体(IL-2sRa)を測定した。患者群は全員断薬により再発5例または初発未投薬の状態で受診した5症例で健常対照者とは性、年齢を一致させた。抗精神病薬投薬開始前、投薬開始から1週間目、4週間目、8週間目の計4回各5mlずつ採血した。投薬は種類、量を特に制限せずに日常臨床の範囲内でおこなった。血清中のIL-2sRa値は健常対照者に比べて分裂病の服薬前で有意に増加していた。服薬開始後も有意な増加は持続し、投与から1週間、4週間、8週間の間で特に有意差はなかった。各採血時BPRS,PANSSによる症状評価を行ったが、血清中のIL-2sRa値との間に有意な相関関係はなかった。しかし服薬1週間後の血清中のIL-2sRa値と発症年齢との間には負の相関関係の傾向(p=0.06)が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 秋山一文、児玉匡史、田中有史、柳井広之、柏原健一、清水義雄他: "メタンフェタミン慢性投与後に発現する遺伝子検索に関する研究精神分裂病患者血清中のインターロイキン-2可溶性受容体に関する研究" 厚生省「精神神経疾患研究委託費」精神分裂病の本態に関する生化学的、生理学的、遺伝医学的研究、平成8年度研究報告書. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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