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1995 年度 実績報告書

歯科専用薬剤によるアレルギー発症の免疫薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07672022
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州歯科大学

研究代表者

大住 伴子  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20118095)

キーワードユ-ジノール / IV型アレルギー / 免疫担当細胞 / サイトカイン / ヘルパーT細胞 / Th-1細胞 / モノクローナル抗体 / マウス
研究概要

1. ユ-ジノールによるアレルギー発症の有無とそのタイプの確認
先ず,モルモットを用いて,adjuvant and patch testを行い,ユ-ジノールによるアレルギー性接触皮膚炎が発症することを確認した.また,この実験で,実際に臨床で使用される濃度において,アレルギーの発症が確認されたことより,ユ-ジノール配合の歯科専用薬剤を適用された患者に,アレルギー発症の可能性が充分あることが示唆された.次に,マウスを用いてのear swelling methodによってアレルギーのタイプの確認を行い,ユ-ジノールによるアレルギーは,IV型アレルギーに分類される遅延型過敏症であることが明らかとなった.
2. IV型アレルギーにおける各種免疫担当細胞,サイトカインの動態および役割の検討
マウスに,ear swelling methodにてユ-ジノールによるIV型アレルギーを発症させ,アレルギー反応の各時期における,鼠径部リンパ節と発症部位である耳を採取し,凍結切片を作成した.この切片を用いて,IV型アレルギーにおけるT細胞系,特にヘルパーT細胞(Th細胞)系の免疫担当細胞(Thy-1抗原陽性細胞,Ia抗原陽性細胞,CD4陽性細胞など)や,サイトカイン(IL-2,IL-4など)の動態を,各種モノクローナル抗体を用いた間接酵素抗体法にて,免疫組織化学的に検討した.その結果,リンパ節および耳で,感作誘導期と惹起反応誘発期において,Th細胞系の免疫担当細胞の動態に違いが認められた.特にリンパ節においては,Th細胞のうち,Th-1細胞関連の免疫担当細胞が増加し,ユ-ジノールによるIV型アレルギーの発症には,Th-1細胞が深く関与していることが推察された.今後は,免疫組織化学的方法以外に,in vivoの実験を行い,ユ-ジノールによるIV型アレルギーにおけるTh-1細胞の関与を,さらに詳細に検討する予定である.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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