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1997 年度 実績報告書

糖尿病における三叉神経刺激による自律神経系への影響

研究課題

研究課題/領域番号 07672180
研究機関香川医科大学

研究代表者

長畠 駿一郎  香川医科大学, 医学部, 教授 (10033375)

研究分担者 合田 恵子  香川医科大学, 医学部, 助手 (60263894)
武田 則昭  香川医科大学, 医学部, 助教授 (40274279)
谷崎 明弘  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40227228)
キーワード糖尿病 / ストレプトゾトシン / 三叉神経刺激 / カテコールアミン濃度 / 血糖値 / 血中脂質濃度
研究概要

Streptozotocin誘発糖尿病家兎を用い、定量化した電気刺激により口腔内疼痛刺激を加え、血中カテコールアミン、糖質系として血中グルコース、さらに脂質系として血中遊離脂肪酸、トリグリセリド、総コレステロール、遊離コレステロール、リン脂質について測定し、ストレス状況と糖質、脂質系代謝との関連性について対照(C)群と糖尿病(DM)群に分け、分析・検討した。
DM群にはstreptozotocin(STZ)を投与し、血糖値が180mg/dl以上のものをDM群とした。採血方法は、両群とも16時間絶食後、ネンブタール静脈麻酔下にて、外頚静脈よりカテーテルを挿入し、上大静脈部から経時的に採血した。刺激方法は、ネンブタール静脈麻酔下に下顎下縁部より左側オトガイ神経を剖出し、同神経に正電極を接触させ、さらに同側下顎中切歯歯髄に針を刺入し、負電極とした。両電極に電気刺激を加え、刺激前、刺激直後、30分後、60分後に採血した。
血中カテコールアミンでは、DM群にnorepinephrineの増加がみられた。血中グルコースは、DM群に刺激による増加がみられた。遊離脂肪酸は、C群に刺激による増加と刺激前からのDM群に有意な高い値がみられた。トリグリセリドは、DM群に緩徐な増加がみられた。総コレステロール(T-CHO)および遊離コレステロール(F-CHO)とリン脂質(PL)は、DM群で軽度増加した。また、各測定項目間の相関関係では、DM群でT-CHOとF-CHO、T-CHOとPLの間に、それぞれ有意な正の相関を認めた。
なお、申請者らは、上記の追加実験として、家兎(場合によってはラット)のC群とDM群について下顎骨の体部中央にトレフィンバーにて一定の骨欠損を形成し、同部位の治癒過程(2日、5日、7日、14日)について病理組織学的な比較・検討を行う予定にしている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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