ウナギの間心腺には速効性ホルモンにおけるコルチゾルの分泌調節を調べるために、Radio-immunoassay実験系とウナギの間腎腺用のIn vitro実験系を確立しました。他の魚類の結果と異なり、ウナギ間腎腺でナトリウム利尿ペプチドファミリー(NPファミリー)の効果が見られなかった。以前に行われたウナギin vivo実験の結果によると、ANPとCNP-1はin vivoでコルチゾルの分泌を促進したと確認された(Li et al 2003)。しかしながら、in vitroの培地にNPファミリーをACTHと一緒に加えると、ANPとVNPはACTHのコルチゾル分泌促進効果を増大させることを発見した。この結果は海水ウナギの間腎腺でしか見られなかった。従って、ANPとVNPは、ACTHの効果を強化することによって、海水適応のメカニズムでコルチゾルの濃度をあげると考えられ、ANPとVNPは海水適応メカニズムには重要なホルモンであることが確かめられた。 現在、アドレのメデュリンファミリーとアンギオテンシンなどの速効性ホルモンの効果を調べている。海水と淡水適応メカニズムには速効性ホルモンはACTHと組み合わせることによって、コルチゾルの分泌を調節する。ストレスと同様に、ACTHの役割は必須であることも明らかになった。 間腎腺での役割意外、ACTHの分泌自体も調節する可能性が考えられる。下垂体in vitro実験系を確立して、NPファミリーのよるACTH分泌調節も調べる。
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