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1996 年度 実績報告書

農産物卸売市場流通の展開構造の国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041065
研究機関九州大学

研究代表者

小林 康平  九州大学, 農学部, 教授 (80111194)

研究分担者 WERNER Gross  ホーエンハイム大学, ドイツ, 教授
PAUL Riethmu  クインズランド大学, 経済学部,オーストラリア, シニアレクチュラー
SOMPORN Isvi  カセサト大学, 農業資源経済学科,タイ, 助教授
崔 圭晧  韓国全北大学校, 農学部, 教授
倪 心一  中国社会科学院, 日本研究所, 教授
金 中起  九州大学, 農学部, 助手 (30274525)
菅沼 圭輔  新潟大学, 農学部, 助手 (50222047)
浅見 淳之  京都大学, 農学部, 講師 (60184157)
福井 清一  大阪学院大学, 経済学部, 教授 (90134197)
山中 守  九州東海大学, 農学部, 教授 (70140952)
桂 瑛一  大阪府立大学, 農学部, 教授 (70035989)
横川 洋  九州大学, 農学部, 教授 (30007786)
甲斐 諭  九州大学, 農学部, 助教授 (70038313)
キーワード卸売市場 / 時計ゼリ / ランジス卸売市場 / コ-ベント・ガ-デン / デビソリア / 電話セリ / 卸売市場経由率 / 生鮮農産物法
研究概要

1.調査対象国として、当初、8カ国、韓国、中国、タイ、フィリピン、オーストラリア、オランダ、ドイツ、イギリスを予定していたが、オランダについては小林が日本学術振興会特定国派遣研究者に採用され、オランダ調査の旅費と滞在費が同会及びオランダ科学振興会から交付され、また、フィリピンについては福井が個人の研究費で同国へ渡航した際に実施した調査で充分な資料が収集できたため、科学研究費補助金(国際学術研究)で実施を予定していた経費が残った。そのため、フランスを調査対象国に加え、パリを中心に卸売市場流通調査を実施し、合計9カ国を研究対象とし、いっそう研究の充実を図った。
2.卸売市場流通の最近の変貌は、西ヨーロッパ諸国及びオーストラリアでは、近年、スーパーマーケット企業が食料農産物流通分野に進出して大幅なシェアを占め、従来の卸売市場流通は縮小化傾向にあるが、国家や地方政府が法律や規則を制定して都市再開発に合わせて再編強化し、運用の効率化を図っている。
また、フィリッピンにおいては、首都マニラの古い卸売市場街であるデビソリア市場を新設の市場に移転させようとしたが、成功せず、デビソリア市場地区は青果物が混乱した問屋街地域として拡大し続けている。タイ国のバンコクでは従来の4市場のほかに、郊外に大きな市場を新設して都市人口の膨張に対応しており、極めて効率的に運用されている。
中国は近年の市場化経済政策への転換で、北京市に6カ所の卸売市場が開設されたが、上海市をはじめ大都市の多くが卸売市場建設に着手し、この動向はブームとなっている。韓国では既存の卸売市場における建物の建て替え、新施設や価格情報システムの導入などで全国的に卸売市場の近代化を急速に進展させている。
3.平成8年11月10日〜同11月15日の間、九州大学農学部を会場として「卸売市場調査検討会」を開催し、日本側研究者8名(欠席1人)と国外研究者3名(オーストラリア、中国、タイ)が出席し、各々が分担した研究課題の実施経過を報告し、意見交換し、調査方法ととりまとめに関して意志統一を図った。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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