研究課題/領域番号 |
08044080
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
池内 了 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90025461)
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研究分担者 |
関口 真木 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40216528)
市川 隆 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80212992)
須藤 靖 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20206569)
福来 正孝 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40100820)
岡村 定矩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20114423)
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キーワード | デジタル・スカイ・サーベイ / 重力レンズ / クェーサーの吸収線 / 宇宙の大規模構造 / CCDカメラ / 銀河の光度関数 / モニター望遠鏡 / 銀河間物質 |
研究概要 |
プリンストン大学などアメリカの数大学と共同で推進しているデジタル・スカイ・サーベイ計画は、当初の予定から2年遅れてはいるが、主鏡や副鏡は完成し、CCDカメラもアパッチ・ポイント天文台(APO)に搬入され、来年早々から試験観測が開始されることは確実になってきた。私たち日本の推進グループは、CCDカメラの製作、撮像データを整約するプログラム・コードの開発、モニター望遠鏡の整備と性能評価、という3つの仕事を行ってきた。このうち、CCDカメラは97年夏に完成し、現在APOに搬入されて性能評価を行っている。主鏡が98年1月にAPOへ納入されたので、今後主鏡と組み合わせての性能チェックを行うことが可能になる。全体のデータ解析プログラム・コードの開発はプリンストン大学が主導しており、日本は撮像データのパイプラインをほば完成させており、プリンストンのプログラムと結合させる段階に入っている。本年、特に人員を派遣して推進したのは、モニター望遠鏡の整備と性能評価である。実は、これまでモニター望遠鏡には問題がないとされてきたが、日本のグループがテストした結果、像結合とCCD性能が目標値を大幅に下回っていることか判明し、急速APOにメンバーを派遣してモニター望遠鏡の整備とCCD素子の作動改良に当たってきた。その結果、当初の目標値に近づいたが、なお問題が残っており、次年度も引き続いて作業に当たる予定である。少なくとも、全体の試験観測が始まるまでに、モニター望遠鏡で観測条件のキャリブレーション条件を確立していなければならず、それが可能なのは日本のグループだけであり、その貢献への期待が高まっている。
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