研究分担者 |
NEMENOV Leon JINR(ドゥブナ国立研究所), 研究主任
KURODA Keiic LAPP(アヌシー素粒子研究所), 主任研究員
MONTANET Luc CERN(欧州共同原子核研究機構), 上級研究員
牧 孝 産業医科大学医療技術短大, 教授 (40037198)
小林 正明 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (40013388)
吉田 拓生 大阪市立大学, 理学部, 講師 (30220651)
奥沢 徹 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (60047397)
岡田 憲志 京都産業大学, 理学部, 教授 (90093385)
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研究概要 |
本DIRAC実験(PS212)はCERNのSPSLCによって正式に推薦を受け,実施のスケジュールが決り,ビームラインの建設が始められることになった.本年度中にはトリガーカウンター,後方ホドスコープ,チェレンコフカウンタ,ドリフトチェンバー等についてプロトタイプモジュールを製作しテストを行った.日本側の主に担当するシンチレーティングファイバーを用いたビームホドスコープについては,実際の1/3のプロトタイプ2基を製作し,さらに読出し情報のディジタイゼーションのためのピークセンシング回路(PSC)を製作して高強度ビーム中でのテストを行い,期待どおり十分なアクセプタンスと不要イベントの棄却率が得られることを実証した.このカウンター情報とdE/dxカウンターからの情報を組合わせてトポロジカルトリガーシグナルを作るためのTLCについてもプロトタイプを製作しテストを行った.これについてはさらにシミュレーション等を用いてデザインの改良を行い,テストを続け,1997年春までにプロトタイプを完成の予定で準備を進めている.さらにホドスコープ情報をトラッキング情報として読込むためのディジタルパイプラインについてもデザインが完成した.さらにdE/dxカウンターのバックアップ及びトラッキング情報の補完のための半導体マイクロストリップチェンバーについてもその準備を始めつつある. 今後の予定としては1997年中にはテストビームが4月から9月まで与えられ,テスト実験は1998年より,本実験は同年9月から開始されることになったため,それに合わせてハード,ソフトの準備を進めている. さらに上記のトポロジカルトリガーデバイスについての今までの研究結果を出版した.
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