研究課題/領域番号 |
08044099
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
黒川 眞一 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (90044776)
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研究分担者 |
福間 均 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (40150007)
細山 謙二 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (20124175)
古屋 貴章 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (70156975)
赤井 和憲 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (10184061)
平松 成範 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00011742)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | タウチャーム・ファクトリー / 電子陽電子衝突型加速器 / 光電子不安定性 / 単一セル型 / 超伝導加速空洞 / 超伝導最終収束電磁石 / 超伝導技術 |
研究概要 |
1. タウチャーム・ファクトリー、BTCF、の基本設計研究は順調に進み、平成8年10月に、Feasibility Study Report on Beijing TauCharm Factory,IHEP BTCF Report03としてまとめられた。平成8年11月には、BTCFの国際レビュー委員会が高能物理研究所にて開催され、本研究の日本側代表者である黒川が出席した。委員会はこの基本設計研究の成果を高く評価し、出来るだけ早い建設開始を提言した。 2. 光電子不安定性についての一連の実験を高能物理研究所の電子陽電子衝突型加速器BEPCを用いて行った。この実験の結果は、(1)かって高エネルギー加速器研究機構のPFリングで観測された現象を再現した、(2)不安定性の強度の加速器の種々のパラメータに対する依存性を明らかにした、そして(3)光電子不安定性の振動モードの分布と各モードの強さの時間的変化を明らかにした、とまとめられる。この実験は国際的に高く評価されている。 3. 高エネルギー加速器研究機構のARを用いたビームテストにより、単一セル型超伝導加速空洞により、570mAの電流を蓄積できた。この電流はBTCFの最大電流に匹敵するものであり、超伝導空洞がBTCFに適用可能であることを証明した。また、高能物理研究所における超伝導技術開発の基礎を確立し、タウ・チャーム・ファクトリーの実現に必須である、超伝導加速空洞と超伝導最終収束電磁石の制作を可能とするために、超伝導技術についての研究協力、特に、ヘリウム冷凍機に関する技術移転の可能性についての予備調査を行った。
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