研究分担者 |
田中 功 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (70183861)
小出 康夫 京都大学, 工学研究科, 助教授 (70195650)
河合 潤 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60191996)
松原 英一郎 京都大学, 工学研究科, 助教授 (90173864)
白井 泰治 大阪大学, 工学研究科, 教授 (20154354)
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研究概要 |
金属中の局所構造に関しては,実験的にはX線,電子線回析やポジトロン消滅測定などによる構造解析,およびESCA,オージェ,EELSなどの分光法による状態分析,そして理論的にはクラスターモデルの電子状態計算や,分子動力学法などによる特性・構造予測などが行われている.しかし従来は,実験的研究と理論的研究とが互いに独立して行われ,あるいは独立に行われた実験を説明するための理論計算という形で行われているため,それらの有効性が十分発揮されていない. 本研究課題においては理論と実験の両面から研究を進めたが,特にそれらを有機的に結合してより高いレベルの材料研究に発展させることをねらった.特に実験的研究においては,理論計算に耐えられるような,よく局所制御された試料について精度の高い測定を目的とした.理論面からはDV-X_αのクラスター法を用いて実験データを徹底的に解析し,問題的を指摘してそれを実験研究にフィードバックさせることを目的とした. その結果,本年度は以下の成果を得て,来年度に継続する. 1.陽電子を含む電子状態のセルフコンシステント第一原理計算のプログラム開発と金属(Ni_n,Al_n,n=6〜100),金属化合物(Zn_nO_m,BaTiO_3)のモデルクラスターのDV-X_α法による計算. 2.原子空孔や空孔-水素複合体を含むNi,Alなどの金属の陽電子消滅実験. 3.粒径や粒界がよく制御されたZnOやBaTiO_3などの金属化合物試料についてELNESの精密測定.
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