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1997 年度 実績報告書

口腔機能(発音・咀嚼・嚥下)の客観的評価法と障害の治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08407067
研究機関昭和大学

研究代表者

道 健一  昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)

研究分担者 松井 義郎  昭和大学, 歯学部, 講師 (10181687)
高橋 浩二  昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
今井 智子  昭和大学, 歯学部, 講師 (60260907)
山下 夕香里  昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
キーワード嚥下検査用試薬 / X線造視ビデオ法 / 舌圧センサー / 要介護度認定
研究概要

1.嚥下機能検査用試験食品の開発
嚥下機能の障害はX線ビデオ透視検査が広く行われているが、使用する造影剤の物性と嚥下機能との関連についての検討は成されていない。一方嚥下障害を示す患者でも、食物の物性を変えることで、安全に嚥下できるようになることが知られているが、食物の物性と嚥下機能との関連は明らかではない。そこで、嚥下機能を定量的に評価することと嚥下機能と食物の物性の関連を検討することを目的として、付着性、硬さ、粘性の異なる造影試薬(嚥下検査用試験食品)を開発している。まず経験的に知られていた、飲み込みやすい食品の物性を検討し、これを参考にして5種類の試験食品を開発した。本試験食品によって嚥下機能と食品の物性を関連づけたより実際的な嚥下機能の評価が可能となるばかりでなく、患者には嚥下機能障害の程度に応じた食品の摂取を勧めるなどのきめ細かな対応が可能になるものと考えている。詳細は平成10年度の関連学会で公表する予定である。
2.舌圧センサーの開発
構音、嚥下時の舌圧の変化を検討する目的で、舌圧センサーを開発中である。口蓋面に8-12個の圧センサーを配置し、舌の接触状況と舌圧の変化を時間軸上で計測できるように検討している。本装置によりこれまで間接的に推測していた咀嚼時の舌の動きとその圧の変化、嚥下口腔期の舌の送り込み運動と食塊の位置の関連などを時間軸上で解明する事に役立つばかりでなく、舌運動不全を示す患者の訓練用としても役立つものと考えている。詳細は平成10年度の関連学会で発表する予定である。
3.摂食障害に対する要介護度認定基準の作成と介護法の検討
高齢化社会の急速な進行により、要介護者数が急速に増加している。これらの患者では摂食障害を示す頻度も高いが、その客観的な介護基準は決定していない。そこで要介護度認定のための基準と介護法の検討を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宇山理紗, 高橋浩二 他: "嚥下音,呼気音の音響特性を利用した嚥下障害の客観的評価の試み" 日本口腔科学会雑誌. 46・2. 147-156 (1997)

  • [文献書誌] 道脇幸博, 道健一 他: "舌癌再建症例の術後の構音機能に関する多施設共同研究" 日本口腔腫瘍学会雑誌. 9・4. 269-275 (1997)

  • [文献書誌] 道脇幸博, 道健一 他: "口底癌再建症例の術後の構音機能に関する多施設共同研究" 日本口腔腫瘍学会雑誌. 10・1 (掲載予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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