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1998 年度 実績報告書

口腔機能(発音、咀嚼、嚥下)の客観的評価法と障害の治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08407067
研究機関昭和大学

研究代表者

道 健一  昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)

研究分担者 松井 義郎  昭和大学, 歯学部, 講師 (10181687)
高橋 浩二  昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
今井 智子  昭和大学, 歯学部, 講師 (60260907)
山下 夕香里  昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
道脇 幸博  昭和大学, 歯学部, 講師 (40157540)
キーワードX線ビデオ透視検査 / 摂食・嚥下障害 / 検査食 / ケアアセスメント票
研究概要

1. 食物の物性の検討
嚥下障害者に適していると考えられている33種類の食物の硬さと付着性を分析した。形態は均質ゾル、粘稠ゾル、不均質粘稠ゾル、ゾルとゾルの混合、均質ゲル、不均質ゲルの6種類に分類された。硬さの最小値は1.87×10^2N/m^2、最大値は3.07×10^4N/m^2であり、付着エネルギーについては最小値が4.97×10J/m^3、最大値が4.63×10^3J/m^3であった。したがってほとんどの嚥下訓練食の硬さは2×10^4N/m^2以下、付着エネルギーは2×10^2J/m^3以下であり、軟らかくて付着性も低いものが嚥下訓練食として頻用されていた。
2. 嚥下機能検査食の開発
食物の物性と摂食・嚥下機能の関連を検討するには、物性を規定できる検査食の開発が必要と考えられた。そこで寒天を基材としイオパミドールを含有する嚥下機能の検査食を開発した。今回試作したのは付着エネルギーの低い食材で、硬さの異なる6種類の試験食品である。脳血管障害患者に応用したが、硬さの相違により誤嚥や咽頭部への貯留の程度に明らかな相違が見られた。そのため、本検査食は食物の物性と嚥下機能との関連を検討するために有用であると考えられた。
3. 摂食・嚥下障害患者のケアアセスメント法の試案
摂食・嚥下障害患者の多くは今後、施設や在宅での介護サービスを受けるようになると思われる。しかし介護保険制度におけるケアプランの基礎となるアセスメント票が確立していないのが現状である。そこでアセスメント票の目的と意義を生活の質と医療の質(QOL)および日常生活動作の評価(ADL)の観点から考察し、さらに摂食・嚥下機能障害に関するアセスメント票の試案を示し、関連学会で報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 道脇幸博 他: "中枢性口腔機能障害の歯科医学的治療に関する臨床的研究" 日本歯科医学会雑誌.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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