研究課題/領域番号 |
08452005
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
東海林 邦彦 北海道大学, 法学部, 教授 (00004151)
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研究分担者 |
町村 泰貴 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (60199726)
高波 澄子 北海道大学, 法学部, 助手 (70281772)
松久 三四彦 北海道大学, 法学部, 教授 (10142788)
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キーワード | 医療事故 / 医療過誤訴訟 / 民事損害賠償 / 被害者救済 / 自己予防 / リスク・マネージメント / 医事法 / 民事責任 |
研究概要 |
(1)医療過誤訴訟における訴訟代理人たる弁護士(事務所)を対象とする、アンケートによる実態・意識調査--回収数は一割強で少ないという問題点があるにせよ、医療事故をめぐる弁護士の実務実態と意識・意見の一端を示す貴重な資料としての価値は十分あるものとおもわれる) (2)総論的問題ないし制度論をめぐるシンポジウムないし(座談会形式の)小研究会--医療事故訴訟ないしその他の紛争解決・被害救済制度の現状とその問題点につき、医療事故問題に詳しい弁護士・医師・その他の専門家(いずれについても可及的に患者側と医療側ないし中立的立場の方をバランスさせるようにした)、場合により患者・原告ないし市民団体の方にも、参加していただいて、異なる立場から、そしてとくに現場のあるいは自らの経験にもとずいて、意見・情報をだしていただき、議論をかさね、あるべき改革の方向を探ることに努めた。これらはほぼ完全な形で記録にとり公表の予定であるが、今後の調査・理論研究に示唆するところ大であった。 (3)個別事例ないし判例の研究--: 1.座談会形式の(小)研究会--一般外科・救急医療・歯科・人間ドック・精神科医療等の各分野における総合判例研究のかたちで、本研究プロジェクトの母胎となった札幌・医療事故研究会の中心的メンバーである医師・歯科医師・弁護士・研究者の方々(さらに可及的に関連専門医師)に報告・議論していただいた(その主要なものは、速記のうえ公表の予定)。 2.訴訟記録の精査・関係当事者への聞き取り調査を含むケース・スタディー-パイロット・ケース・スタディとしての「小沢事件」の調査・研究については、札幌・医療事故民事判例研究会および筑波大学・東京・大塚校舎における第二回合同研究会での発表・討議を重ね報告書にとりまとめた。その他小樽訴訟を中心とする予防接種禍訴訟については札幌地区の研究者で訴訟記録の精査、関係弁護士・裁判官・行政への聞き取り等の作業をかさね、また金沢・京都・筑波の各地区の研究協力者による同様の作業が続けられたが、完成にまでは至らず、なお継続中である。
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