研究課題/領域番号 |
08455371
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
加部 利明 東京農工大学, 工学部, 教授 (50092482)
|
研究分担者 |
神戸 正純 東京農工大学, 工学部, 助手 (80262244)
石原 篤 東京農工大学, 工学部, 講師 (60212908)
|
キーワード | 触媒 / 水素化 / 脱硫 / 石炭液化 / ラジオアイソトープトレーサー法 / トリチウム / ^<35>S / 反応機構 |
研究概要 |
石油精製プロセスあるいは石炭液化プロセスの中心となる硫化物触媒について高性能化が強く求められている。このためには、硫化物触媒構造と水素化および脱硫反応機構の解明が不可欠である。そこで本研究では、^3H及び^<35>Sパルストレーサー法を用いて、硫化物触媒上での水素及び硫黄の挙動を同時に定量することにより、硫化物触媒の構造及び水素化・脱硫反応機構の解明を試みることを目的として検討を行った。初年度である本年は、^3Hパルストレーサー法を確立するための専用の固定床流通式高圧反応装置を製作し、^3Hパルストレーサー法の予備検討として、優れた水素供与性溶媒であり石炭モデル化合物の一つとも考えられるテトラリンと、トリチウムでラベルした気相水素との水素交換反応に及ぼす反応条件(温度、圧力および時間)の影響について検討した。反応は、反応温度400-450℃、圧力25-100kg/cm^2、H_2ガス流量20-80ml/min、テトラリン流量0.1-0.4ml/min、テトラリン/気相水素のmol比一定で行った。その結果、テトラリンと気相水素間の水素交換反応およびテトラリンからメチルインダンとナフタレンへの転化反応は圧力依存性が見られず、反応中間体と考えられるテトラリルラジカルの生成に気相水素は関与していないことが分かった。
|