研究課題/領域番号 |
08457648
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
奥井 幸子 岡山県立大学, 保健福祉学部看護学科, 教授 (30214050)
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研究分担者 |
掛本 知里 岡山県立大学, 保健福祉学部看護学科, 助手 (60254562)
北池 正 岡山県立大学, 保健福祉学部看護学科, 助教授 (40254560)
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キーワード | 地区診断 / Community as Client / データベース / 保健婦活動 |
研究概要 |
地区診断は文献や教育の場等においてはその必要性が強く述べられ、保健婦活動における重要な役割の一つとされているが、現実の場においては日常的に地区診断を行う余裕がない場合が多い。昨年、岡山県内全市町村の保健婦を対象に行った調査においても、住民の日常生活行動や保健ニーズに関しては、「日常業務の中の印象として把握してる」と答えているものが多く、日常の業務の一環としてとして、体系的に地区診断をしているものは少なかった。しかし、今回の母子保健計画策定時には、既存もしくは新たな資料を活用し、地区診断を行ったものも多く、母子保健計画の策定は保健婦にとって地区診断の良い機会となった。 以上のように昨年は、岡山県内における保健婦による地区診断の実態について明らかにしたが、今年度は、第2段階として、保健婦が地区診断に利用している情報に関する検討を行った。すなわち,岡山県下全市町村の母子保健計画書の内容を分析・検討し、保健婦が地区診断に活用した情報を明らかにした。その結果、母子保健計画の策定に当たり、人口動態・検診実施状況等の既存の情報をその計画策定に当たり使用しているものが多く、またその他に地域住民のニードを把握するために、アンケート調査やヒアリングを実施していた。しかし、既存資料の種類や年次は市町村でばらつきが大きく、資料から地区診断へのプロセスが明瞭でないなどの課題が発見された。 今回、母子保健計画策定時に行った地区診断に活用した資料」について検討したが、次年度は、体系的に地区診断を行っていくために、今回の検討結果を参考に、保健婦のためのデータベースの作成の実際を行えるものと考えている。
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