研究課題/領域番号 |
08458034
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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研究分担者 |
清水 康敬 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (10016561)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
山内 祐平 茨城大学, 人文学部, 講師 (50252565)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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キーワード | 環境 / データベース / インターネット / WWW / HTML / センサ |
研究概要 |
本研究は、環境測定用センサとインターネットに接続されたコンピュータを組み合わせ、自動観測・データ発信という特徴を活かした教育用環境測定データベースと、遠隔地間でのリアルタイムデータ交換を可能にするネットワークシステムの開発を目的としている。 今年度は、大阪や広島で運用を継続しているインターネット上の自動測定システム(風向・風速、屋内外の気温・湿度、気圧、雨量、紫外線量、日射量)においてデータを蓄積しながら改善を行うと同時に、顕著な観測事例の教材化や授業実践への適用を試みた。すなわち、従来は10分毎に更新される最新データのみをインターネット上でグラフ化して公開しており、それ以外は、希望によりテキストデータの形で転送していたが、教育現場での実用性を考慮して、任意の1日の変化であればブラウザ上でグラフ化して表示できる機能を追加した。また、大阪近辺を通過した1998年9月23日の台風7号のデータについては、利用に便利なように、関連情報をまとめて教材化を行いサイト上で公開した。授業については協力校において地域に特有の気象現象(海陸風の逆転や夕凪)に関する実践等が行われ、自動測定によるデータの有効性を確認した。さらに近年、同様な自動測定システムが国内外で運用を開始し始めたことから、これらのサイトについて調査を行うと共に、データ交換などの協力体制の検討も行っている。なお、本研究で得られた測定データについては、教育分野以外からも分析結果が寄せられつつあり、ネットワークの可能性を示すものとして興味深い。
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