研究課題/領域番号 |
08458129
|
研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
佐々木 進 宇宙科学研究所, 衛星応用工学研究系, 助教授 (00092221)
|
研究分担者 |
成尾 芳博 宇宙科学研究所, 衛星応用工学研究系, 助手 (70150050)
高野 忠 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系, 助手 (80179465)
長友 信人 宇宙科学研究所, 衛星応用工学研究系, 教授 (60013645)
|
キーワード | 宇宙太陽エネルギー利用 / 電気機能モデル / 太陽電池 / マイクロ波送電 |
研究概要 |
太陽発電衛星の主要機能である太陽光発電とマイクロ波送電の2つの電気機能を模擬する試験用機能モデルを試作した。発電部についてはソーラーカー用の多結晶太陽電池パネルを太陽発電衛星モデルSPS2000を模擬した三角柱フレームにとりつけ、太陽光のもとて基本的な発電特性を計測するとともに、送電部と組み合わせて試験するための電源電圧レギュレータを整備した。赤道上1100kmの周回軌道上で重力傾斜力により送電アンテナが常時地球指向するSPS2000の場合は、発電電力は太陽角変化に伴い時間的に変化するが、このモデルの野外実験で得られた発電電力の太陽角依存性は理論的な予測値に近いものが得られた。送電部に関しては、東海大学の研究者と協力して、宇宙輸送と軌道上展開に有利と考えられる薄型の増幅器一体型アクティブ集積アンテナを開発した。このアクティブ集積アンテナは周波数2.45GHzを使用し、1ユニットは7cmx7cmの平板形状としている。このアンテナ4枚を2次元アレイ化して1ワット規模の送電システムを試作し、マイクロ波の送電特性のデータを取得した。このアンテナ群をレトロディレクティブ方式にするための位相制御法の検討を行うとともに、送電システムの軌道上構築に関連して多数のアレイアンテナを展開するレールガイド方式についても試作を行った。一方、これまで開発した試作モデルを教育用として製作したいという海外研究者からの要望に基づき、本太陽発電衛星モデルをベースとした教育用モデルの製作方法についても検討を行い、製作マニュアルとして使用できるレポートを作成した。
|