• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

熱帯産キツネノマゴ科植物成分による産卵,摂食阻害活性を用いたコナガの防除試験

研究課題

研究課題/領域番号 08556009
研究種目

基盤研究(B)

応募区分試験
研究機関岡山大学

研究代表者

中筋 房夫  岡山大学, 農学部, 教授 (20109317)

研究分担者 永井 一哉  岡山県農業試験場, 病虫部, 研究員
安冨 範雄  大塚化学株式会社, 鳴門研究所, 室長
中島 修平  岡山大学, 農学部, 助教授 (10100950)
佃 律子  岡山大学, 農学部, 助手 (10032989)
藤崎 憲治  岡山大学, 農学部, 教授 (10228976)
キーワードキツネノマゴ科 / Andrographis paniculata / 摂食阻害物質 / 産卵阻害物質 / アンドログラホライド / コナガ / 14-デオキシアンドログラホライド
研究概要

熱帯産キツネノマゴ科植物Andrographis paniculataは,熱帯アジアで伝統的生薬として利用されており,この植物の主成分andrographolideは薬学の分野でいくつかの生理活性が確認されている。演者らは,この植物の粗抽出物がコナガの幼虫に摂食阻害,雌成虫の産卵阻害活性がある事を見出した(Hermawan et al.,1993;1994)。そこで,ここでは害虫に対する摂食,産卵阻害活性をもつ物質の単離同定を試みた。
植物体の乾燥粉末(5.4kg)をメタノール抽出し,抽出物をヘキサン,酢酸エチル,ブタノール,水で分画したところ,ヘキサン層に最も強い活性が認められた。次にヘキサン層をシリカゲルカラムなどで精製を繰り返し,最終的に純粋な活性物質(1.6mg)を得た。この物質を構造解析した結果,主成分andrographolideの類縁体である14-deoxyandrographolideと同定した。さらに主成分andrographolideは試薬として入手可能なことから,コナガ4齢幼虫に対するこの類縁体と主成分の摂食阻害効果を,リ-フディスク法で比較したところ,前者で100μg/disc,後者で25μg/discまで活性が認められ,類縁体よりandrographolideそのものの方が活性が高いことが判明した。キャベツ苗の入ったケージにコナガ雌幼虫を放飼した予備的産卵実験ではandrographolide 1000ppm液散布で有意な産卵阻害活性が見られた。

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi