研究課題/領域番号 |
08556009
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中筋 房夫 岡山大学, 農学部, 教授 (20109317)
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研究分担者 |
永井 一哉 岡山県立農業試験場, 病虫部, 研究員
安富 範雄 大塚化学株式会社, 鳴門研究所, 室長
中島 修平 岡山大学, 農学部, 教授 (10100950)
佃 律子 岡山大学, 農学部, 助手 (10032989)
藤崎 憲治 岡山大学, 農学部, 教授 (10228976)
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キーワード | キツネノマゴ科 / Andrographis paniculata / 摂食阻害物質 / 産卵抑制物質 / アンドログラホライド / 14-デオキシアンドログラホライド / コナガ / 防除試験 |
研究概要 |
熱帯植物キツネノマゴ科Andrographis paniculataの主成分アンドログラホライドが、コナガの幼虫に高い摂食阻害活性がみられることはH8年度の研究成果として報告した。 H9年度はこの物質を用いて、コナガ雌成虫の産卵抑制活性の有無の確認、及びイネウイルス病媒介昆虫ツマグロヨコバイに対する摂食阻害活性の有無を検討した。その結果、コナガの産卵抑制に関しては無選択型実験では1,000ppmではじめて活性がみられたが、選択型実験では250ppmでも産卵を抑制した。イネ苗浸根法によるツマグロヨコバイ成虫吸汁抑制は10ppmで活性がみられた。この活性は神経麻痺による吸汁阻害活性をもつネライストキシン系のカルタップと同程度であったが、ネオニコチノイド系のイミダクロプリドよりは大幅に劣った。 続いてキャベツ畑にアンドログラホライドを散布して、コナガ、モンシロチョウの防除試験を5〜6月と10〜11月の2回行った。その結果、5〜6月には、アンドログラホライド200、500ppm散布でコナガの密度を無散布よりわずかに低下させたが、比較対照薬剤ハクサップ、トアロ-(BT剤)よりははるかに劣った。10〜11月の試験では、アンドログラホライド1,000ppm散布でトアロ-(BT剤)と同程度にモンシロチョウの密度を抑えた。
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