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1997 年度 実績報告書

食生活の質を表現する新しい味機能検査法の開発に関する試験研究

研究課題

研究課題/領域番号 08557093
研究機関鹿児島大学

研究代表者

松崎 勉  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50239000)

研究分担者 松根 彰志  鹿児島大学, 医学部, 助手 (00253899)
池田 稔  日本大学, 医学部, 助教授 (30130420)
キーワード嗅覚障害 / 高齢者 / うま味 / 味覚障害 / パッチクランプ法
研究概要

食生活の質を表現する新しい味機能検査法の開発のために以下の研究を行った。
1.ソルセイブテストによる味覚異常の臨床的検討
鹿児島大学医学部附属病院の嗅覚味覚外来を受診した127名の患者(男性62名、女性65名 年齢24-83才 平均57才)を対象に、高血圧患者の塩味に対する味覚域値を検討するために考按された、塩味ペ-パーテスト(ソルセイブテスト)を用いて味覚異常に関する検討を行った。塩味に対する鋭敏さは、ソルセイブテストによる検査結果とで従来のマイクロピペットによる検査法とで相関が見られ、また舌先端での電気味覚検査結果とも相関した。しかし、先端位以外の舌や軟口蓋の電気味覚検査とは相関を認めなかった。味覚低下者では、正常者に比べ有為に域値の上昇を認めたが、味覚異常者では有為な差を認めなかった。また、薬物によってひきおこされた味覚障害者では感冒罹患後の味覚障害者などと比べもっとも著明に有為な閾値上昇を認めた。ソルセイブテストは簡易で、信頼性のある味覚障害評価法の1つと考えられる。
2.分離味細胞における「うま味」味物質に対する反応様式の電気生理学的研究
Akabas等の方法によって、C57BLマウス舌上皮から単離味細胞を得、グルタミン酸、グアニル酸、イノシン酸の「うま味」味物質刺激による膜電位を測定を開始した。しかし、測定電位の安定性、再現性に多少の問題があり、解決次第これらの「うま味」と臨床現場における「おいしさ」障害の関連、4基本味物質を適度に加えた適切な味刺激物質の内容を検討したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Nishimoto et al.: "Clinical Evaluation of Taste Dysfunction Using a Salt-impregnated Taste Strip." ORL. 58. 258-261 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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