研究課題/領域番号 |
08558046
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河出 清 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70023215)
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研究分担者 |
柴田 理尋 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (30262885)
山本 洋 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80023331)
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キーワード | 極限領域核 / 不安定核 / 質量 / β崩壊エネルギー / Ge検出器 / LEPS / 応答関数 / 単色電子 |
研究概要 |
サムLEPSの基礎特性を調べるために(1)〜(3)のことを行ない、次の特性と問題点を明らかにした。 (1)Q_β=1.7〜4.9MeVのβ線の測定 ・サムLEPSの効率はエネルギーが高くなるにつれ大きくなる。これは散乱線を捕まえる効率が確かに増加していることを意味する。 ・サムスペクトルはシングルスペクトルに比べパイルアップが多い。 ・低エネルギーのコインシデンスの効率がサムLEPSの効率に大きく影響する。 (2)単色電子の応答関数の測定(^<137>CsのK^αX-e同時計測) ・全吸収ピークと散乱部の比は4:6で(シグナルの場合6:4)向上していない。(これは用いた線源自身による散乱が主な原因と考えられる。) (3)EGS4によるシミュレーション ・シングルLEPSの応答関数の散乱部分を正しく再現できないという問題がある。 以上で述べた問題点に対して次のような解決策を採る。 ・散乱の少ない線源を使用して応答関数の測定を行う。実際の検出器をジオメトリーに入れてシミュレーションし、実験値を再現するかを調べ、高エネルギーまでの適用可能性を調べる。 ・プリアンプとメインアンプを高計数率対応に変更しパイルアップの低減を図る。 ・絶対効率を上げるために検出器間の距離を近づける。 最終年度の来年はオンライン同位体分離装置に取り付け、測定をおこなう予定である。そのためのチェンバーの設計も進めている。
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