• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

思春期発達の国内地域差に関する心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610123
研究機関大阪大学

研究代表者

日野林 俊彦  大阪大学, 健康体育部, 助教授 (80156611)

研究分担者 南 徹弘  大阪大学, 人間科学部, 教授 (40030043)
キーワード思春期発達 / 初潮 / 国内地域差 / 健康習慣
研究概要

本年度は、昨年(平成9年2月)に実施した思春期発達に関する全国調査の集計・分析を実施した。
今回の調査では、無作為抽出された小・中各2400校から、小学校936校(回収率39.0%)、中学校915校(同38.1%)、全体としては1,851校(同38.6%)の資料を回収した。小・中学校とも、全国47都道府県の市部・郡部94地域すべてから回収されている。有効回答者はのべ、73,549人であった。うち初潮に関する有効回答者は、73.336人(99.7%)であった。ただし27人は、本来の調査年齢の範囲を越えていたため、分析対象者は73,309人であった。これは、母集団(平成8年5月における全国の小5から中3の女子在籍者3,618,440人)の2.0%に相当する。学年別の既潮率から推定した、全国の平均初潮年齢は、12歳2.0カ月で、標準偏差1歳1.2カ月であった。前回の12歳3.7カ月から1.7カ月低年齢化している。なお、各学年の学年別の既潮率からすると、本調査の対象学年の中でも、5,6年生は、さらに低年齢化が進行していると推測される。
日本国内には従来から地域差があることが指摘されてきた。今回の各都道府県別の平均初潮年齢で見ると、沖縄の11歳11.11カ月から、滋賀の12歳4.8カ月まで分布している。なお、小学5年生の既潮率で見ると、沖縄県の32.7%から島根の14.9%まで分布している。既潮率、平均年齢いずれも国内地域差が見られる。沖縄と東北諸県の初潮年齢が低い傾向が見られる。
思春期における健康習慣(朝食回数)、親子関係、女性性の受容に関しても国内地域差が確認された。また、大学生における調査でも、性の受容が青年期発達全体に影響を与えていることが確認された。

研究成果

(5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 日野林俊彦: "大学入学時の満足感の研究" 日本心理学会第61回発表論文集. 61. 378-378 (1997)

  • [文献書誌] 日野林俊彦: "平成8年度大学進学志望経由に関する調査報告" 大阪大学保健センター年報. 15. 74-108 (1997)

  • [文献書誌] 日野林俊彦: "思春期発達に関する国内地域差の研究" 日本発達心理学会第9回大会発表論文集. 9. 289-289 (1998)

  • [文献書誌] 日野林俊彦: "思春期変化を考える" 日本性教育学会第28回全国研究大会要項. 28. 印刷中 (1998)

  • [文献書誌] 南徹弘: "サルの初期母子関係における接触行動" 動物心理学研究. 47. 129-136 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi