研究概要 |
現存唐代墓誌の全貌を容易に把握することができる『現存唐代墓誌総合目録』を作成することを研究目的として,研究2年目の本年度(1997)は,以下の3点の成果を達成した。(1)前年度でほぼ完成した総合目録作成のための基礎作業を,より完全なものにするために,1年目に開始した,目録基本台帳データの入力作業を当年度も継続して遂行した結果,入力がほぼ完了し,データベースができあがった。そのために、本年度の研究経費のほとんどをデータ入力費として使用した。(2)次に,このように基礎データがまとまったことによって,現存唐代墓誌の総体を逐一点にいたるまで通覧・精査することができるようになり,当初の計画した「総合目録の作成」を目的とする本研究の課題を,2年目の研究終了年度で,完全に達成することができた。(3)更に,総合目録が完成したことによって,現存唐代墓誌の全体像が遂にほぼ完全に浮かびあがってきた。 以上のような研究成果を,前年度の成果とあわせて広く学界に提供すいるために,本研究の研究成果報告書を製作した。そのために,報告書の印刷・製本のための費用として,研究経費の一部を使用した。但し,経費の枠の制約上,この報告書には研究成果のすべでが含まれているわけではなく、あくまで、そのごく一部が盛りこまれているにすぎないことを、付記しておきたい。
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