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1996 年度 実績報告書

現代語不規則動詞の方言的・国語史的背景の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610424
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京外国語大学

研究代表者

井上 史雄  東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40011332)

研究分担者 高橋 顕志  広島大学, 学校教育学部, 助教授 (10137317)
キーワード方言 / 不規則活用動詞 / 限度地理学
研究概要

本研究では、現代日本語における不規則動詞に着目して、全国的な実態調査を行う。また、不規則動詞を国語史的資料の中に位置づけて、日本語文法体系について理論的整備を図る。現在日本の方言は急速な消滅の趨勢にあり、記録の最後のチャンスである。不規則動詞はその性格上、従来の方言集にはほとんど記録されない。例えば「行く」の音便形は促音便である点が不規則である。またオッシャル、ナサルなどは、マスへの接続と命令形がイになる点が不規則で、同様に呉れるの命令形クレも一段活用としては不規則である。現代日本語の不規則動詞の方言的背景について、効率のよいデータ収集を図り、コンピュータで処理して分析し、地図集として公刊する。限られた人材・資金・時間で効率よく全国分布データを収集するために、学校・大学へのアンケート方式を採用する。また、集計に東京外国語大学の大型電子計算機を利用する。
A.大学生集合調査……全国主要大学に依頼するアンケート調査の準備のために、各種方言資料から不規則動詞のデータを集め、コンピュータにデータベースの形で集積している。B.沖縄調査……沖縄県では、不規則動詞の様相が国語史的に異なっている。また共通語化にもかかわらず、一部沖縄方言的な活用も見られる。現代の不規則動詞について典型的地域として沖縄県をとりあげ、面接による実地調査により世代的な変化の様相を探った。また沖縄方言についての様々な資料を収集した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 井上史雄: "「新しい時代と新しいことば」" 国文学解釈と教材の研究. 41-11. pp.44-49 (1996)

  • [文献書誌] 井上史雄: ""S-shaped curves of language standardization and the process of language death."" Sociolinguistic Problems in Various Regions of the World, International Conference Abstracts. pp.411-414 (1996)

  • [文献書誌] 井上史雄: "「<変化の時代の日本語>語彙の地域差」" 放送研究と調査. 46-12. pp.7-10 (1996)

  • [文献書誌] 井上史雄: "『社会方言学資料図集(…全国中学校言語使用調査(1993-1996)…』" 東京外国語大学語学研究所, 177 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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