研究概要 |
本年度は、計画の最終年度にあたるため、研究成果報告書の作成を念頭におきながら、これまでの研究のまとめを行なった。具体的には、巻四掲載書目約1,100点に関するデータベース作成のための調査が中心であったが、この作業においては、『国書総目録』の他、国文学研究資料館の開設している『国書総目録』データベースサイトが非常に役に立つことがわかった。なお、一部の調査に関して、九州大学大学院生勝又基君の助力を得たことを明記しておく。 最終的に、巻四掲載書目データベースとして一応まとめたが、なお不備な点が多く、来年度以降も追加の調査が必要である。 当初の予定では、享保・宝暦・明和の三種の目録に関するデータベースを作りたいと考えていたが、具体的に作業を進めてみて、それがいかに甘い見通しによるものであったかを痛感させられることになった。 最終的に研究成果報告書に収めたのは、享保14年京都永田調兵衛版書籍目録に関する次のようなデータとそれに関する若干の考察である。すなわち、 資料一 巻一〜三書名データ(csv形式) 資料二 巻四掲載書目データベース 資料三 『書林編纂書籍目録』書名索引ファイル(一部) であるが、その詳細については、報告書及び同概要を参照されたい。 今後は、これらの成果を生かしながら享保14年版目録データベースの完成をめざしたいと考えている。
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