研究課題/領域番号 |
08610453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
土田 節子 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 助手 (10132705)
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研究分担者 |
稲賀 敬二 安田女子大学, 文学部, 教授 (40033469)
辻本 裕成 国文学研究資料館, 文献資料部, 助手 (90249920)
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キーワード | 梗概書 / 源氏大鏡 / 源氏物語 / 享受 / 中世 |
研究概要 |
源氏物語の梗概書である『源氏大鏡』の本文を調査し、梗概本文の中に源氏物語の本文との異同をみることで、原典本文の考察を試みた。 まず現存『源氏大鏡』諸本(館蔵マイクロフィルムを中心として)の本文分類をした。その際に研究対象とすべき原本調査の必要なものはどれかを検討し、原本調査のためのマニュアルと計画を立て、分担して原本調査を実施した。 今回は『源氏大鏡』の古態を残しているといわれている一類本諸本について調査し分類を試みた。調査の結果、『源氏大鏡』一類本諸本を歌注本および非歌注本として二分類し、その中をさらに4系統に分けることができた。その際に、梗概書の特徴でもある傍注、語注、歌注、巻名注、巻末注についても注意し、諸本の関係図を作り一類本中での古い本文はどれかを検討した。 この諸本の関係図と本文の新旧を基本にして、梗概諸の本文中に採られている『源氏物語』の本文が、どのように変化していくかを次の調査とすべく、研究及び作業の方針、手順の細部の検討を開始した。
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