• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

渓流の瀬・淵構造と浮遊土砂・有機物の流出および水質との関連に関する観測研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660174
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

眞板 秀二  筑波大学, 農林工学系, 講師 (50015864)

研究分担者 内田 煌二  筑波大学, 農林学系, 助教授 (10015670)
キーワード瀬.淵構造 / 浮遊土砂 / 土砂流出 / ステップ・プール / 有機物流出 / 水質
研究概要

渓流の生態系保全を考慮した土砂コントロール手法の確立という目的のため、試験渓流に採水器を設置し浮遊土砂、水質についての観測を開始するとともに渓流地形の計測を行った。また、これまで観測してきた項目(流量、雨量、土砂流出)についても継続観測し、一部その結果をとりまとめた。
1.いくつかの出水で流出水のサンプルを採集することができ、出水中の浮遊土砂流出量の変化を把握することができた。また、同時にサンプルを原子吸光分析装置で分析することによって、流出水中のF,Cl,NO_3,SO_4,Na,K,Ca,Mgなどの出水時の変化を把握することができた。
2.縦・横断測量を行いこの試験渓流では瀬-淵構造はstep-pool構造としてあらわれていること、また、この構造解析から勾配が急になればなるほどstep間隔が短くなり米国の渓流でみられたと同じ特徴が明らかになった。このことから、この特徴はstep-pool構造の一般的な性質であると考えられた。
3.流量、雨量、土砂流出量の観測結果から、試験流域ではピーク流量が0.2m^3/Sを越すと土砂流出が起こり、この出水は連続雨量が70mm以上、最大時間雨量が15mm以上でもたらされることが明らかになった。また、流量と土砂流出量は1対1に対応しないことが明らかになり、これは、土砂流出量が運搬されるべき土砂の多寡に依存しているためであると考えられた。さらに、土砂の波状的移動(sediment wave)がstep-pool構造の変形に重要な役割を果たしていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 眞板秀二: "Sediment Waveの通過とStep-Pool河床の変形" 砂防学会誌. 49巻2号. 21-27 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi