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1996 年度 実績報告書

犬バジシア感染にともなう赤血球膜の酸化傷害と貧血

研究課題

研究課題/領域番号 08660385
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮崎大学

研究代表者

牧村 進  宮崎大学, 農学部, 教授 (80003127)

キーワードBabesia gibsoni / dog / anepua / RBC-binding IgG / Competitute ELISA
研究概要

Babesia gibsoni感染犬の免疫介在性におこることのより直接的証明として,赤血球膜結合IgG抗体の競合性固相化ELISAによる定量法の開発し,バベシア感染犬赤血球結合IgG量の定量を行った.ELISA用マイクロプレートに適正濃度の犬IgGを固相化し,ブロッキング後,各ウェルに被検洗浄赤血球または段階希釈したIgG,およびペルオキダーゼ標識抗犬IgG/Fabを加え,競合性ELISA反応をおこなわせて測定する方法を確立した.本法より,正常犬,顕性および不顕性のバベシア事前感染犬,実験感染犬の赤血球結合IgG量を算出した.正常犬は13.5【plus-minus】 4.6ng/mg/ml,バベシア不顕性感染犬では6.5-17ng/ml.クレーム陰性バベシア顕性感染犬では12.6-30.7ng/ml,ク-ムス陽性を示したバベシア感染犬では34-126ng/mlであった.従来バベシア感染時にク-ムス陰性であっても赤血球結合IgGは正常犬のそれより有意に増加しており,それら赤血球が脾臓などの網内系細胞に貧食され破壊されて貧血が起こることが示唆された.バベシア感染の貧血時に認められたク-ムス試験陽性,球状赤血球,自己凝集などを示したバベシア感染犬の赤血球結合IgG量は人の自己免疫溶血性貧血で報告されていると同じレベルの量のIgGが赤血球に結合していることがわかった.以上のことから本研究によりバベシア感染犬では,正常犬に比較して,赤血球結合IgG抗体が,必ずしもク-ムス陽性を示すほどではなくても有意に増加しており,バベシア感染犬の貧血は免疫介在性機序が関与することが示唆され

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Adachi,K.,Nagatomo,and Makimura,S.: "Quantitation of erythrocyte-bound IgG by commpetitive solid-phase enzyme immunoassay." J.Vet.Med.Sci.56(3). 499-502 (1994)

  • [文献書誌] Adachi,K.,Tateishi,M.and Makimura,S.: "Elevated erythrocyte-bound IgG value in dogs with clinical Babesia gibsoni infection." J.Vet.Med.Sci.56(4). 757-759 (1994)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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