抗体の作製について:これまでに抗体作製のための抗原として、合成ペプタイドで細胞外ドメインの3カ所、細胞内トメイン1カ所を合成、またbacterial productとして全ORFを含むcDNAを3種の発現ベクター組み込み得られたでクローン(直接クローニング、及びリンカー接続後クローニング)、主に細胞外ドメイン部分をコードするcDNAを組み込んで得られた1クローン、主に細胞内ドメインをコードするcDNAを組み込んで得られた1クローンより抗原を作製し、抗体の作成を行なった。各ペプタイドに対する抗体のうち細胞内ドメインのペプタイドに対する抗体のみがBacterial productと反応し、この抗体とBacterial productに対する抗体についてnCD7cDNAをtransformしたCosの発現系で反応性を検査したところ細胞内ドメインについてのbacterial productに対する抗体のみが特異なband(糖鎖の修飾がないとすれば23kDaの予定)を検出した。また、マウスのγδ-Tcrの腫瘍と、マウスミエローマPAI細胞を対象に、細胞内ドメインについてのbacterial productに対する抗体の反応性を検査したところ、γδ-Tcr側で44kDaに特異なbandを認めた。この抗体が、mCD7を捉えていると考えるが、もう一つmCD7cDNAをtransformしたマウスのT-cell株での確認のための作業を行っている。
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