研究課題/領域番号 |
08671394
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
落合 正宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (00051772)
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研究分担者 |
浦口 貴 藤田保健衛生大学, 病院, 医員 (70288489)
谷口 正美 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (40278297)
船曳 孝彦 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40084537)
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キーワード | 家兎癌性腹膜炎モデル / Vx2株 / アポトーシス / TUNEL法 |
研究概要 |
平成8年度においては、教室にて確立したVx2株による家兎癌性腹膜炎モデル用いてコントロール群(A群)、温熱療法単独群(B群)、化学療法単独群(C群)、温熱化学療法併用群(D群)における肉眼的、組織学的抗腫瘍効果および血中、腫瘍組織内のPt濃度について検討し、その成果は既に報告した。 平成9年度においては同実験モデルにおける播種結節腫瘍細胞内のapoptosisの発現についてTUNEL法を用いて検討した。その結果A群においてはapoptotic index(光顕下400倍10視野中の陽性細胞の総数)は3.8±2.77(Mean±S.D.)、B群では11.0±6.30、C群では18.6±9.76、、D群では38.0±29.41であった。統計学的な検討(Mann-Whiyney's U test)ではD群はA群に比し1%以下の危険率で有意に高値、B群に比しては5%以下の危険率で有意に高値を示した。またC群はA群に比し1%以下の危険率で高値を示した。以上家兎Vx2癌性腹膜炎実験モデルでは開腹下腹腔内潅流による化学療法および温熱化学療法は腫瘍細胞のapoptosisを誘導し、有効な癌治療法と考えた。
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