研究概要 |
WWWビューワであるNetscape等が広く利用され,ディジタル図書館プロジェクトの多くもこれらを利用している。しかしながら,現在のWWWが提供する多言語環境は十分ではないため,非英語情報の流通は十分ではない.一方、図書館は多様な言語の情報を所蔵するため,最も基本的なサービスであるOPACでさえも多言語環境を必要とするため,現在のWWWをそのまま利用することは困難である. ディジタル図書館は,本質的に多言語を必要とする大きな応用システムであるが,大多数の利用者にとっては,文書を「読むこと」,「探すこと」が最も重要な機能であるという観点から,本研究では,多言語文書を読む機能を中心課題として以下の研究を進めている。 1.多言語文書の検索と閲読(ブラウジング)のためのソフトウェアツールセットの開発 2.利用者の環境に合わせて多言語文書の利用環境を構築するツールの開発 3.上記ツールのOPACへの適用とそれに基づく多言語ユーザインタフェースの評価 平成8年度においては、以前から開発を進めてきた多言語文書ブラウザを基礎として、Java Appletとして実現したクライアントと多言語フォントバンクを持ち取り寄せた原文書を形式変換したクライアントに送るサーバからなるシステムを作成し、それを利用して以下の研究を進めた。 1.インターネット上での多言語ブラウザサービスの実験 2.本多言語ブラウザを利用した本学附属図書館のオンライン目録(OPAC)システムの開発 これに加えて、図書館情報学関連のインターネット上の文書に関して、Dublin Coreによるもの自動化作成によるものの二つのメタデータデータベースを作成した。
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