研究概要 |
平成8年度は,資料測定の最良条件を求めるための予備的実験を行ない,陶磁器資料においては,色彩情報は有力な情報であるが,これに加えて,光沢度の情報が有力な分析手段となるであろうという知見を得た.またこの実験により資料および照明の固定に用いるいくつかの測定補助機器の必要性が明らかになり,これらの購入を実施した. 一方,実際の歴史史料としての陶磁器の測定は,資料借用および現地測定を予定していた機関との調整がつかず,8年度中は実施できなかった.そのため,計上していた測定装置の輸送費や旅費を光沢度測定のための光沢度計購入に充当した.
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