研究課題/領域番号 |
09045030
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
石井 紫郎 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (00009797)
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研究分担者 |
HOOK Gleen シェフィールド大学, 東アジア研究学部, 教授
井上 章一 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (40135603)
落合 恵美子 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (90194571)
園田 英弘 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (50027562)
木村 汎 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (80001767)
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キーワード | 日欧文化 / 文化交流 / 日欧交流史 / 法治国家 / 欠除理論 / 道系家族 / オリエンタリズム / グローバリズム |
研究概要 |
本年度は、年度はじめに計画した通り、本研究参加者のうちから国際日本文化研究センター所属の5名[石井紫郎 木村汎、園田英弘、落合恵美子、井上章一(現地参加)]をシェフィールド大学へ派遣した。すなわち、平成10年3月19日〜20日の3日間にわたり、同大学日本研究センターとの共催形式の下に、「日本の地球的意味-ヨーロッパとアジアの見方-(The Global Meaning of Japan: European and Asian Perspectives)」と題する共同セミナーを実施した。3日間にわたって提出・報告されたペ-パ-数は、27篇にのぼる。そのうち、当センターの5名が提出した論文の題名のみを挙げれば、以下の通り。「日本は、『法治国家』か?」(石井)、「ロシアの改革モデルとしての日本」(木村)、 「日本文化論と“欠如"理論」(園田)、「日本建築の解釈-世界史との関連を中心に-」(井上)、「家と直系家族論争-東と西におけるオリエンタルリズム」(落合)。以上の標題が示しているように、いわゆる日本的なものが日本とヨーロッパではどのように異なって、あるいは等しく認識されているかの問題意識の下に、1年間にわたって行われた研究の報告である。本共同研究のシェフィールド大学側の研究代表者のG・フック教授の来日(本年度3回)の度毎に京都で準備の打ち合わせを綿密に行った努力が実を結び、英国側は国際日本文化研究センター側と全く同一の問題意識の論文を提出あるいは討論者を同大学内外から用意した。その結果、わずか3日間とはいえ、最近稀に見る成果が上がった共同セミナーとなった。同セミナーの前後には、本センターのメンバーは、ロンドンの国際交流基金(落合)、グラスゴ-大学・日欧社会科学研究センターの(木村)、ベルリン自由大学(石井)、パリ・日本文化センター(園田)で、同一論文をヨーロッパの異なる研究者たちに報告し、資料収集を併せて行った。3月26日〜31日にはフック教授を京都に招へいし、今回セミナーでの討論を踏まえて各論文を修正後、同セミナーの報告集(英語)を国際日本文化センターおよび英国商業出版社から刊行する計画を含め、今後の共同研究の継続方法に関して打合せを行った。
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