研究分担者 |
下村 哲夫 早稲田大学, 教育学部, 教授 (20035877)
二宮 皓 広島大学, 教育学部, 教授 (70000031)
水本 徳明 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90239260)
八尾坂 修 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20157952)
高倉 翔 明海大学, 学長 (50030268)
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研究概要 |
1 原理・歴史研究 学級崩壊など現代日本の教育問題との関連から,学級編制及び学校編制の原理と制度について検討した。なかでもクラス替えについて歴史的,実証的研究を行い,「クラス替えの教育論理」が学校統廃合を正当化する論理としてはたらき,学級規模の縮小に障害となっていることなどを明らかにした。 2 効果研究・意識調査研究 全国の小学5年に在籍する児童及び中学2年に在籍する生徒それぞれ約1万名を対象に質問紙調査を実施した。全国の小学校,中学校それぞれ約400校をサンプリングし,小学校5年の1学級,中学校2年の1学級を対象に郵送法により実施。児童生徒の学習意欲,対教師関係意識,友人関係意識,自己意識などと学級規模,学校規模との関係を明らかにした。また,生徒児童調査と前年度に実施した教員調査の結果を比較し,児童生徒と教員の間の意識の共通性と差異を明らかにした。 3 予測調査研究班 全国の教育委員会を対象に実施した質問紙調査の分析を行い,学級編制及び教職員配置に関する教育委員会の政策動向を明らかにした。また,高校標準法に関する政策研究を行い,改革課題を明らかにした。 4 比較研究班 アメリカ・ドイツ・イギリス・フランス・ロシアにおける学級編制及び教員定数の積算・配置の制度と実態に関して収集したデータの分析を行い,学級編制及び教職員配置の改革に関する国際的動向を明らかにした。 5 まとめ 以上で得られた知見に基づいて,学級編制及び教職員配置に関する今後の改革課題,とりわけ標準法改正の課題を明らかにした。
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