研究課題/領域番号 |
09410013
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研究機関 | 高野山大学 |
研究代表者 |
越智 淳仁 高野山大学, 文学部, 教授 (80086032)
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研究分担者 |
室寺 義仁 高野山大学, 文学部, 助教授 (00190942)
生井 智紹 高野山大学, 文学部, 教授 (80113190)
桂 紹隆 広島大学, 文学部, 教授 (50097903)
田村 智淳 宮崎大学, 教育学部, 教授 (80025064)
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キーワード | 華巌経 / 十地経 / 入法界品 / 大日経 / 金剛頂経 / adhisthana / 神変加持 / 密教 |
研究概要 |
本年度は、当初の実施計画に沿って、以下のような研究成果をあげた。 1. 文献学的研究 (1) 研究の役割分担;将来のクリティカル・エディション作成のための準備段階として、『華厳経』「入法界品」の梵蔵漢三種、蔵漢二種の合本テキストを作成する為の入力が完成し、校正の部分が若干残された。また、「十地経」の梵文テキストの入力も完成し、蔵文の入力も始めている。さらにまた、密教関係では「金剛頂経」の梵文入力が完成し、ACIPの蔵文テキストと合本さす準備に取りかかっている。 (2) コンピュータの活用:高野山大学のコンピュータ にホームページを開き、今までに分担者が入力したデジタル・データを集め、各研究者が自由にダウンロードして利用できるようにした。また、その都度、さまざまな問題についてもホームページ上で意見交換している。 2. 思想史的研究: 各研究者は、各自で設定したキーワードにそって研究を進めている。今年度は、そのための研究会を以下のように二度開催した。まず高野山大学での研究会(平成10年8月)では、室寺が「唯識と唯心について」、生井が「『華厳経』における陶羅尼 真言と陀羅尼(序)-その内的展開と外的影響-」、越智が「『華厳経』から『大日経』への神変加持思想の変遷」、さらに生井を中心としてコンピュータによる資料のデモ検索と入力を行った。広島大学での研究会(11月)では、田村は「「入法界品」における加持(Adhisthana)の用語例」(続)、桂は「初期仏教(経典)と華厳経の連続性と非連続性の研究-バガヴァドギーターに見られるPratibhasa-」について発表し意見交換し、新知見をえた。
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