研究課題/領域番号 |
09410046
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
河相 善雄 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20177629)
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研究分担者 |
玉村 公二彦 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (00207234)
清水 民子 神戸大学, 発達科学部, 教授 (40046470)
浜岡 政好 佛教大学, 社会学部, 教授 (80066422)
藤本 文朗 滋賀大学, 教育学部, 教授 (60020088)
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キーワード | 阪神・淡路大震災 / 障害児者の生活支援方策 / 災害時の危機管理対策 |
研究概要 |
97年8月、淡路 北淡町で研究協力者も交えて合宿を行い、被災障害者の生活復興の状況について講話を聞いた。研究組織のメンバーからは淡路島全体及び北淡町の状況が紹介され、非常に保守的な風土・区画整理に対する反対運動・仮設住宅は早くできたがそれ以降対策が進んでいないことなどが話された。一般市民の生活復興・地域再建についての調査結果から、地域社会再建が実態としては進んでいない状況が紹介された。95年7月に調査を実施した際、協力的であった鍼灸師宅を訪問し近況を尋ねた。自宅の再建・ローンの返済の不安等が語られた。98年7月の調査を予告し、調査の際の協力を依頼した。 97年10月19日、「障害者と震災」と題してワークショップを開催し、身体障害者、聴覚障害者、精神障害者施設指導員、知的障害者の保護者、視覚障害者等から近況や生活再建に向けての展望の話題提供を受けた。そこでは、3年を経過してもなお不充分な状況であることが報告された。終了後のミーティングでは、調査の枠組み中、支援の項目に関して(1)どさくさの際の支援、(2)被災後のサポート、(3)復興に向けてのプロセス、等を組み込む必要があることが指摘された。 98年1月下旬、米国カリフォルニア州ロサンゼルス市を訪問し、ロサンゼルス大震災の状況を調査した。また米国赤十字・政府機関などから災害時対策に関する資料を得た。同時にカリフォルニア州立大学ノースリッジ校特殊教育部長Cavallaro,Claire教授及び特殊教育部門Sears,Sue教授から、カリフォルニア州及びロサンゼルス市における社会福祉の状況、危機管理対策等についてレビューを受けた。 97年6月以降、上記の基礎作業を経て得られた知見に基づき、98年3月末完成予定で調査票の新規作成作業を進めている。調査実施は98年5月〜7月に予定している。
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