研究分担者 |
中村 裕之 九州大学, 理学部, 助手 (70172434)
御手洗 志郎 九州大学, 理学部, 助手 (00108648)
杉光 強 九州大学, 理学部, 助手 (70037216)
郷農 靖之 九州大学, 理学部, 教授 (50016127)
森信 俊平 九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
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研究概要 |
1)タンデム加速器負イオン入射系の構築 九州大学タンデム実験室には現在ただ1台の重イオン負イオン源(セシウム・スパッタリング型)が稼働しているが,本来核物理学研究目的のために設置されたもので比較的弱いビーム出力で運転されている.また,硫黄(S)を含む多種多様の試料が随時スパッタリングコーンに装填されるためイオン源内の汚染が著しくAMS測定を遂行するには非常に不適当な環境である.この研究を開始するに当たって第一に高性能の専用イオン源を開発し,新しい負イオン入射系を構築する. (1)AMS専用イオン源の製作 多サンプル装填型のセシウムスパッタリングイオン源の設計を進め,主要部については製作を完了した. (2)タンデム入射部ビーム分析電磁石の製作 高速にビームを切り替え操作出来る機能(ジャンピング法)を備えたビーム分析電磁石系を設計し,その製作を完了した. (3)イオン源を含む入射系の電源と制御系の設計を進めた. 2)ビームパンチングシステムの整備 既存のビームバンチャーによって得られるビームから,実験上要求されるビームパルス幅を外れた部分の除去する,ビームチョッパーを設計し製作を進めている. 3)X線検出器用ゲルマニューム検出器の性能テスト 本研究の目的であるInverse-PLXE法の測定に必要となる,3〜4keV領域での高分解能X線検出器を購入し,実験室に既存の放射線計測回路系を用いて高分解能低エネルギー光子測定のテスト実験を進めた.その結果,この研究を進めるための十分なエネルギー分解能が得られることが確かめられた.
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