研究分担者 |
神山 吉輝 昭和大学, 医学部, 助手 (90307009)
渡辺 由美 昭和大学, 医学部, 助手 (80220937)
神田 晃 昭和大学, 医学部, 講師 (40214720)
星山 佳治 昭和大学, 医学部, 講師 (90260231)
三浦 宣彦 昭和大学, 医学部, 助教授 (10143421)
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研究概要 |
本年度の研究は,(1)老人保健法に基づく基本健診受診者の受療行動のフォローアップについては,基本健診の実施状況に関する情報を多数の市町村より収集し,実態を捉えるとともに,適切な対象地域の選定を行い,調査実施に向かう.(2)母子保健法に基づく健診事業については,最近数年間の健診結果報告票データと国保レセプト情報のコンピュータへの入力を開始するとともに,両者データのリンケージによるデータベース化を進め,健診結果に対する健診前後の医療機関受療状況を調べ,両者の関連を分析する,である. (1) 基本健診受診者の受療行動 栃木県足尾町において,1993〜1997年の5年間における住民の基本健診受診回数と国保診療点数との関連を調査したところ,40歳代及び70歳代において,受診回数が多い者ほど国保診療点数が低いことが明らかになった.このことは市町村における疾病予防,保健事業の効果を評価する上で有効な指標であると考えられる.そこで,基本健診の実施状況を全国レベルで把握するため,全国主要市町村の基本健診受診率,精検受診率等を含む受診情報のデータベース化に着手し,現在進行中である.この活用により,地域特性と受診状況及び健診結果異常者のフォローアップ状況を全国レベルで分析する.同時に,全国主要市町村における1ヶ月分のレセプト情報の入手も検討中であり,将来的に,受診状況の医療費に及ぼす効果も含めた,市町村保健事業の有効活用に資する実証的研究へと発展させる. (2) 母子保健法に基づく健診事業 神奈川県愛川町が掌握している母子管理票及び,該当者の健診の前後に渡る期間の国保レセプト約2,500件のコンピュータへの入力を終了し,両者データのリンケージによるデータベース化による,健診結果とその後の受療状況との関連の検討を進めている.
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