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1998 年度 実績報告書

歯根膜における一酸化窒素の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470465
研究機関東北大学

研究代表者

三谷 英夫  東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)

研究分担者 篠田 壽  東北大学, 歯学部, 教授 (80014025)
佐伯 修一  東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (60271954)
平藤 雅彦  北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (20142987)
五十嵐 薫  東北大学, 歯学部, 助手 (70202851)
キーワード一酸化窒素 / 歯根膜 / メカニカルストレス / 歯の移動
研究概要

目的:歯根膜は咀嚼に伴う咬合力や、矯正力などのメカニカルストレスに対して適応し、その恒常性を保っている。この歯根膜の適応反応には、様々な局所因子の関与が示唆されている。本研究は、最近骨におけるメカニカルストレスのメディエーターとして注目されている一酸化窒素(NO)に着目し、メカニカルストレスの負荷が培養歯根膜細胞の一酸化窒素産生に及ぼす影響を調べることを主な目的としている。今年度は、メカニカルストレスがヒト歯根膜細胞によるNOおよびプロスタグランジン(PGE_2)の産生とこれらの合成酵素(NOS,COX)の遺伝子発現に及ぼす影響について検討した。
方法:ヒト小臼歯より採取した歯根膜を10%FBS添加αMEM培地にて培養後、周期的伸展力を負荷し、経時的に培養液を採取するとともに、RNAをを抽出し、RT-PCR法によりcNOS,iNOS,COX-1,COX-2のmRNA発現レベルを調べた。培養液中のNO量はHPLC-グリース法により、PGE2産生量はEIA法により測定した。
結果:1.伸展力の負荷により、急速で一過性のNO産生が認められた。2.cNOS遺伝子発現レベルは、伸展力負荷後経時的に減少した。3.PGE_2産生は経時的に増加した。4.伸展力負荷後、COX-2遺伝子発現レベルは上昇したが、COX-1遺伝子発現に変化は認められなかった。
結論:メカニカルストレスを受けた歯根膜の適応反応には、NOおよびPGE_2がこれらの合成酵素の遺伝子発現を介して関わっている可能性がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hirafuji M.: "Effect of docosahexaenoic acld(DHA)on intracellular calcium dynanlcs in vascular smooth muscle cells from normotensive and genetical hypertensive rats." Res.Commun.Molec.Pathol.Pharmacol.in press.

  • [文献書誌] 山口希実: "周期的伸展力を加えたヒト歯根膜細胞におけるNOおよびPGE_2産生と合成酵素(NOS,COX)の遺伝子発現" 歯科基礎医学会雑誌. 40. 444 (1998)

  • [文献書誌] Hirafuji M.: "Effect of docosahexaenoic acid on smooth muscle cell functions." Life Sci.62. 1689-1693 (1998)

  • [文献書誌] Hirafuji M.: "Suppressive effect of serotonin on nitric oxide production by vascular smooth muscle cells isolated from stroke-prone spontaneously hypertensive rats." Jpn.Heart J.39. 560 (1997)

  • [文献書誌] Hirafuji M.: "Nitric Oxide Production by Vascular Smooth Musde Cells From Stroke-prone Spontamecusly Hypertensive Rats.In:The Biology of Nitric Oxide(Part 6)" Portland Press, 153 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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