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1997 年度 実績報告書

高地肺水腫の発症に関与する遺伝的・体質的素因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09470539
研究機関信州大学

研究代表者

小林 俊夫  信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80020775)

研究分担者 藤井 忠重  信州大学, 医療技術短期大学部, 教授
藤本 圭作  信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242691)
本田 孝行  信州大学, 医学部, 助手 (80238815)
久保 恵嗣  信州大学, 医学部, 講師 (80143965)
キーワード肺水腫 / 高地 / HLA / 低酸素換気応答能 / 肺高血圧 / 肥満細胞 / 右室肥大 / 低酸素
研究概要

1)高地肺水腫既往者におけるHLAの関与
高地肺水腫既往者の30例について、HLAを測定し、高地肺水腫が発症入院時の肺循環動態、動脈血ガス、および低酸素換気応答能など遺伝的素因に関する指標について検討した。その結果、高地肺水腫既往者30例中14例が、HLA-DR6陽性であった。さらに、DR6陽性者の入院時に右心カテーテル法で測定した肺動脈圧は、非陽性者に比し、有意に高値をしめし、かつ入院時動脈圧酸素分圧は低値であった。また、高地肺水腫の繰り返し発症例にDR6陽性者が多く見られた。以上の結果は、高地肺水腫の発症にHLA-DR6の関与を示唆し、体質的素因の一部を解明したものである。
II高地順応障害と肥満細胞の関与の解明
1)肥満細胞(MC)欠損マウスの低酸素暴露による肺血管リモデリングの検討
MC欠損マウス(SLc:WBB6F1,日本SLC社)を用いて、特別仕様の12%酸素濃度の低酸素チェンバーにて4週間飼育し、心臓の重量、肺動脈の中膜の厚さ、肥満細胞の動態を検討した。
その結果、MC欠損マウスおよび対照マウスの間に、心臓の重量、右室/左室+中隔の重良比および肺動脈の中膜の厚さの差異を認めなかった。以上の成績から、長期間低酸素暴露による肺血管リモデリングの機序にMCの関与がほとんど認められないことを示唆した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] HANAOKA.M et.al: "Association of high altitude pulmonary edema with the major histocompatibility complex" Circulation. (in print).

  • [文献書誌] Ge Ri Li et.al: "Blunted hypoxic pulmonary vasoconstrictive response in the rodent ochotona cruzoniae(pika) at high altitude." Am J.Physiol.(in print).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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