研究課題/領域番号 |
09470539
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
久保 恵嗣 信州大学, 医学部, 教授 (80143965)
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研究分担者 |
小泉 知展 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (20273097)
藤本 圭作 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242691)
本田 孝行 信州大学, 医学部, 助教授 (80238815)
藤井 忠重 信州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50020780)
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キーワード | 高地肺水腫 / HLA解析 / 肺MAC症 / 肺動脈リモデリング / 肺動脈圧 |
研究概要 |
平成11年は以下の2点につき検討した。 1)高地肺水腫(HAPE)でみられるような個体差が、他の呼吸器疾患、特に肺Mycobacierium avium-complex(MAC)症でみられるかどうかHLA解析をおこなった。自覚症状や胸部画像所見などから明らかに増悪する症例と無変化の症例が存在する。(Yamazaki,Kubo他:AJRRCM 160:1851,1999)。増悪群(27例)ではcontrol群(100例)に比しHLA-A26が有意に高頻度であった(OR 4.05,p<0.0015)。 2)肺動脈リモデリングと肺高血圧との関係を慢性閉塞性肺疾患で検討した。重症の慢性肺気腫(CPE)で肺容量減少術(LVRS)を施行した10例とコントロール5例で、術前、安静時および運動負荷時(25Wの肺循環動態と、術後、径100-200μmの肺動脈の組織学的検討をおこなった。CPEでは明らかに肺動脈の壁厚の増加がみられ、その壁厚は安静時の肺動脈圧(Ppa)には相関がみられなかったが、運動時のPpaと正相関した。以上、CPEでは肺動脈リモデリングがみられ運動時のPpaの増加を反映しているものと思われる。
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