研究課題
本年度においては、昨年度に引き続きアルミ全般のリサイクルを調査の対象としたが、さらに資源を国際的にリサイクルする観点から、自動車に関連して、(1)中古車、(2)中古エンジシ、及び(3)Mixed Metalの国際流動の可能性の有無を調査の対象とした。調査結果の概要は以下のとおりである。1、 中古車、中古エンジン、及びMixed Metalの国際流動のルートとして、これらのものをわが国から中国へ輸出することを想定して、中国側で輸入を円滑に行なうネットワークを構築する可能性の有無を中国への現地出張を含め調査した。その結果、Mixed Metalについてはその可能性があるが、中古車及び中古エンジンの輸出については主として政策的な面から制度的に困難であることが判明した。2、 台湾における資源リサイクルのシステム及びその機能状況をアルミ、廃自動車、廃家電を中心として調査を行なった。特に資源回収のための基金管理制度は、わが国においても大いに参考になるものと考えられるので、現地調査を2回実施し、詳細な情報を入手することができた。また、その内容を財団法人交流協会の機関誌「交流」に掲載して、公表した。3、 自動車、バイク等の中古品及び中古部品をわが国から開発途上国へシステム的に輸出することの利点を「カスケード型資源利用の概念」として、経済理論の形で取りまとめを行なった。
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