研究課題/領域番号 |
09555015
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
藤居 仁 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70133775)
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研究分担者 |
佐藤 勝 株式会社トプコン, 医科器機技術部, 課長
小西 直樹 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (90284596)
浅野 種正 九州工業大学, マイクロ化総合技術センター, 教授 (50126306)
中坪 信昭 株式会社三共, 第一生物研究所, 研究員
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キーワード | レーザー応用計測 / 医用電子工学 / 血流計測 / メディカルイメージング |
研究概要 |
本年度は近赤外光用エリアセンサーの開発を継続するとともに、レーザー照射光路とエリアセンサーを組み込んだ無散瞳眼底カメラに、演算ボードを改良した新しいLSFGシステムを結び、厚生省の認可を取るための原形となる眼科用LSFGシステムを完成させた。すなわち(株)トプコン製無散瞳眼底カメラを用い、これにレーザー照射光路、エリアセンサー、内部固視機構を組み込んだ。従来のハードウエア演算ボードの低雑音化を目指して、回路構成の見直しを図り、新しいボードを試作した。またPCに転送する速度を上げるために、PCIバスを利用したインターフェースボードと、専用のデバイスドライバーを開発した。高解像血流マップリアルタイム表示・解析用ソフトウエアを開発した。マップの合成ソフトを開発し、平均化によって細かい血管も容易に見えるようになった。前年度に開発した内部固視駆動機構と制御ソフトをさらに改良し、利用しやすいものにした。また測定部位を視神経乳頭中心や、黄斑部に正確に誘導するための機能も開発した。マイクロ化総合技術センターにおいて、赤外光用エリアセンサーの設計・試作を継続した。試作品の特性評価と改良、試作を繰り返し、非常に高感度のMOS型エリアセンサーの基本構造が解った。しかし製品に組み込むには若干ノイズが多く、現時点ではこのままでは商品化に間に合わないと判断し、メーカーに外注することにした。
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