研究概要 |
1997年度申請時の研究目的は、アベラールの手になると筆者の考える初期 logica vetus 注釈の校訂であった。99年度申請の現段階で、校訂作業はほぼ完了しているが、公表の場は未定である。既発表のものとしては、同研究の副産物として本研究期間中に書かれた次の論文がある。 "Pierre Abelard et Guillaume de Champeaux dans les premieres annees du XII^esiecle",(1998年春パリで口頭発表,Langage,sciences,philosophie au XII^e siecle(ed.J.Biard),Paris:Vrin,1999,pp.93-123。 この論文では、上記 logica vetus 注釈実際にアベラールの著作であること、また他の一群の logica vetus注釈が、アベラールの師でかつ論敵であったシャンポーのグイレルムスの手になる可能性が高いことを示した。
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