研究課題
本研究は各地の神像ならびに垂迹像・習合像の所在確認調査や個々の研究者によって紹介されている重要作品に加え、新資料の発見につとめ、これを(1)成立期の習合神系、(2)八幡神系、山王神系、春日神系、熊野神系、(3)その他の各地の諸神に分類し、これらの資料分析を通じて神々の系類にもとづく神像の体系的総合研究をすすめるものである。上記の研究目的にもとづく第三年目として、本年度は(3)各地の諸神関係の作品・史料を中心に網羅的把握と個々の基礎データ作成のための以下の重要作品の調査研究を行った。1.各地の諸神関係の作品(1)神奈川県立歴史博物館蔵 石清水八幡境内図(2)神奈川・鶴ヶ丘八幡宮 廻御影(3)静岡・伊豆山神社 銅造伊豆山権現像(4)静岡・般若院 伊豆山権現像(5)熊本・長安寺 太郎天二童子像(6)千葉・那古寺 僧形八幡神像(7)千葉・長柄町月川区 伝牛頭天王像(8)ドイツ・ベルリン東洋美術館蔵 男神像(9)千葉・東庄町個人蔵 妙見神像(10)千葉・成東町個人蔵 妙見神懸仏(11)千葉・大栄町所在 妙見神像群(12)福島・四倉町妙見寺 妙見神像2.重要作例の再調査(1)神奈川・箱根神社 満願上人像(2)滋賀・錦織寺蔵 熊野垂迹曼茶羅図(3)千葉・東光院 伝七星七仏薬師像(4)神奈川・瀬戸神社神像群
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