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1997 年度 実績報告書

中国・インドにおける企業改革と中間管理者層の職務意識に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 09630036
研究種目

基盤研究(C)

研究機関一橋大学

研究代表者

清川 雪彦  一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)

キーワード職務意識 / 企業改革 / 中間管理者 / 中国 / インド / 比較研究 / コミットメント / 統計的多変量解析
研究概要

1)本年度はまず、今後の比較研究を展開させるため、既存のインドの工場労働者に関する職務意識につき、その個票データの利用可能性ならびに比較対照可能性をめぐって、広く国内外の類似調査の吟味を行った。その結果、マッチング手法やEvent-history理論などの活用により、十分な展望をえた。
2)現在、中国企業の調査を企画中であるが、費用の問題等もあり、実現するかどうかはまだ分らない。もし実施が困難となった場合は、一昨年度に実施した別の調査を、本研究課題の観点から改めて整理し直し、比較検討することを考えている。
3)先行研究の文献サーベイに関しては、本年度は主に中国に関するものについて行った。近年は、日-中や日-韓比較の分野で大きな進展が認められる。中-印比較の先行研究は存在しないようであるが、比較の視点を単に中間管理者層の役割だけでなく、より積極的な比較の軸を設定する必要があることを、我々の場合にも痛感した。
4)インドの日系企業との比較対照群として、インド在来部門の場合の分析結果を、我々は「強い宗教は労務管理の妨げとなるか-インドのU.P.州ク-ルジャにおける工場調査から-」(『大原社会問題研究所雑誌』No.463)にまとめた。伝統的企業にあっては、一般に職務意識の近代化(機能主義)度はあまり高くないが、それでも中間管理者層のそれは、労働者からは明瞭に区別されうる。ただし宗教や性差など個人の属性に関する差異は、大きく反映されていないことなどが知られる。職務意識の水準などは、今後比較研究を通じて、より明瞭に把握されうるようになるものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 清川雪彦: "強い宗教は労務管理の妨げとなるか" 大原社会問題研究所雑誌. 463. 3-21 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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