1)本年度は最終年度なので、全体をまとめる方向としての整理と分析を行った。まず1つには、いわゆる「日本的経営」が、そもそも日本自体で存在したのか否かを、日本の3企業で調査した(10年度)が、その結果を整理し、中高年世代以上の人々には明らかにそうした意織が認められることを検証した。その点は更に報告をかね、上記の3企業を訪れ、より深い議論を交し確認した。 2)また2つには、昨年度ディスカッションペーパーにまとめられた中国・武漢市での調査結果を、いくつかのコメントを容れ改稿したうえ、『アジア経済』に投稿の結果、掲載予定に決定している。 3)最後にインドの日系企業に関する調査の結果は、「日系企業の労務管理と職務意識の変化」として、「南アジアの構造と変動」に関する研究会で報告のうえ、『南アジアの経済』(東京大学出版会)に収録される予定となっている。
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