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1999 年度 実績報告書

DNAレベルの遺伝的変異の保有機構に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09640734
研究機関東京大学

研究代表者

田嶋 文生  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30183065)

キーワード集団遺伝学 / DNA多型 / 自然選択 / 中立説 / 分集団化
研究概要

本研究の目的は、DNA多型に関する理論を構築し、少数の塩基部位に働いている自然選択がDNA配列全体の多型の量とパターンに及ぼす影響を明らかにすることである。
このためには、DNA多型の量をできるだけ正確に推定する必要がある。最近、新しい方法(すなわちAFLP法)が開発され、検出能力が高まった。しかし、この方法によって得られたデータを分析する統計的方法は確立されていなかったため、昨年度は、AFLP法をもちいて得られたデータから塩基多様度(平均塩基相違度)を推定する統計的方法を開発した。今年度は、実施のデータに容易に適用できるように、この統計的方法をさらに改良した。
塩基多様度(平均塩基相違度)は自然選択の有無に左右される。数理理論およびコンピュータ・シミュレーションにより、自然選択の有無に左右されないDNA多型量が存在することが明らかになった。
分集団化や移住はDNA多型の量やパターンを決定する重要な要因である。分集団化した2集団がその後しばらく移住の影響を受けるというモデルの下で、DNA多型の量やパターンをみると、その影響は、集団の大きさ、移住率だけでなく、移住が行われている期間も重要であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] lnnan, H.: "The effect of selection on the amounts of nucleotide variation within and between allelic classes"Genetical Research. 73. 15-28 (1999)

  • [文献書誌] lnnan, H.: "A Method for estimating nucleotide diversity from AFLP data"Genetics. 151. 1157-1164 (1999)

  • [文献書誌] Noguchi, Y.: "The mitochondrial genome of the brachipod Laqueus rubellus (印刷中)"Genetics. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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