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1998 年度 実績報告書

魚類の炎症性マクロファージの分離精製とその生理機能

研究課題

研究課題/領域番号 09660207
研究機関宮崎大学

研究代表者

延東 真  宮崎大学, 農学部, 助教授 (80128355)

研究分担者 吉田 照豊  宮崎大学, 農学部, 助教授 (20240294)
飯田 貴次  宮崎大学, 農学部, 教授 (70159557)
キーワード魚類 / マクロファージ / 炎症 / 鰾 / 分離
研究概要

テラピア15尾の鰾内に好中球破砕液(1.0×10^3cells/ml)を0.2mlづつ注射した。そのテラピアを3群に分け、それぞれに免疫増強剤無添加(対照区)、グルカン(β-1,3glucan)とMACH(イムノマックス、山之内製薬)それぞれ1%を含むウナギ配合飼料を、毎日体重の2%、5日間与えた。実験後、鰾内に浸出した細胞を回収した。
0.5mg/mlに調製したザイモサン0.3mlと、同量の浸細胞液(1×10^6cells/ml)を混合し反応させた。その後、メイグリュンワルド・ギムザ染色を行って、マクロファージを染色性と形態から確認して、その貪食指数と貪食率を計測した。また、浸出細胞液(1×10^6cells/ml)を抗原とし、マイクロプレートに50μlづつ加え、Enzyme-Linked immunosorbent Assay(ELISA)法によりマクロファージのサイトカイン量(ウサギTFN-α、IL-1B、IL-10、IL-12抗体を用いたABC法、VECTASTAIN ABC-PO KIT)を測定した。
MACHを投与した魚において、浸出細胞数や貪食率について差は見られず、貪食指数は高いものの、対照と比べて有意な差ではなかった。サイトカイン量については、全てにおいて有意に高い。グルカンを投与した魚において浸出細胞数や貪食率には差が見られなかったが、貪食指数ではグルカン投与によって有意に高められた。また、各種のサイトカイン量も有意に高かった。
魚類マクロファージの機能についての過去の報告は、腎臓の固定マクロファージを用いて検討している。この研究では炎症の場に浸出したマクロファージについて、その機能や免疫増強剤の効果を検討した。これらのデータは、魚類における初報告である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Chen,S-C,T.Yoshida,S,Adams,R.Richards: "Non-specific immuneresponse of Nile tilapia,Dreothromrs nilotica,to the extracellular products of Mycobacterium spp,and to various adjuvants" Journal of Fish Disease. 21・1. 39-46 (1998)

  • [文献書誌] 松山・飯田・延東: "鰾を用いた白血球の収集法" 海洋. 号外・14. 140-144 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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