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1997 年度 実績報告書

超音波エネルギーによる血栓溶解療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670774
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福岡大学

研究代表者

立花 克郎  福岡大学, 医学部, 助手 (40271605)

キーワード超音波 / 血栓
研究概要

近年超音波化学療法による癌治療の研究が非常に盛んになってきた。超音波エネルギーで光化学療法で使用されている薬物を励起させ、さまざまな作用を超音波でも引き起こさせることができる事が解ってきた。今回、超音波エネルギーを利用してローズベンガル色素を励起させ血管内に損傷を与え、モルモットの血栓モデルを作成したので報告する。
[方法]ネンブタール麻酔下でモルモットの頚動脈にカテーテルを挿入し血管を確保した。その後、両側の大伏在動脈を露出し右側に超音波を照射した(コントロール)。4×4ミリの超音波発振素子を直接血管に接触させ、8分間(duty cycle 50%)超音波を照射した。超音波強度は0.5W/cm^2、周波数は464KHzであった。コントロール側の超音波を照射後にROSE BENGAL 40mg/kgを頚動脈から注入しながら対側(左側)の血管に上記と同一の条件で超音波を照射した。超音波照射後8分間放置した後にEVANS BLUEを注入し、超音波照射した両側の血管とそれが栄養している皮膚領域の色素沈着を観察し血栓の有無を判定した。
[結果]両側の大伏在動脈に超音波を照射した後数分よりROSE BENGALと超音波を併用した血管に血流障害認められるようになり、照射終了後8分後には血管は完全に閉塞した。EVANS BLUEを注入すると明らかに超音波を照射した部位の末梢側への色素の流れは認められなかった。一方、超音波のみを照射した側は明らかな血流障害は認められなかった。両側の足背部位の皮膚色を比較すると明らかにROSE BENGAL/超音波併用側にEVANS BLUE色素染色の欠如部位が見られた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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